2013年5月27日月曜日

サラウンドヘッドホン (1)

PCでサラウンド対応のゲームやBD(DVD)鑑賞してると一般的な2chステレオだと物足りなく感じます。
特にゲームなんかはサラウンド対応していると臨場感が段違いです。

スピーカを5.1ch分並べて視聴出来ればベストですが、家庭の事情や再生しているメディアの内容(?)などでスピーカから音を出せないという場合もあると思います。
そうなるとヘッドホンによるサラウンド環境となりますが、この場合はリアルチャネル対応とバーチャルサラウンド対応の2種類になります。

リアルチャネルは文字通りch分のドライバをヘッドホンに内蔵したものです。ドライバーが独立している分サラウンドは正確に表現出来そうですが、ヘッドホンという構造上耳元に複数のドライバがあることになるので距離感などがスピーカシステムと比べ不自然になってしまいます。
またch分のドライバーを駆動するアンプが必要になり、ヘッドホンも専用になってしまうため本格的にオーディオとして作るとかなりコスト高になります。実際リアルチャネルのサラウンドヘッドホンでオーディオ向けというのは見た事ありません。

対してバーチャルサラウンドは一般的な2chヘッドホンで5.1chの音声を擬似的にDSPなどで立体音響化して再生する方式です。途中にDSPが必要になるのがネックですが、一般的なヘッドホンが使えるという大きなメリットがあります。
もっともDSPで立体音響というのも簡単ではなく、いくつか一般的な方式があります。
まずソースとなる音源が2chなどの場合は・・・

 ・ドルビープロロジックⅡx / ドルビープロロジックⅡz
 2chや5.1chの音声を7.1ch/9.1chに拡張する。マトリックスを元に拡張したものらしい
 2ch音声の拡張はたぶん一番コレが普及してると思う
 ・dts Neo:6 / dts Neo:X
 2chや5.1chの音声を6.1ch/11.1chに拡張する。ドルビープロロジックのdts対抗版

こういった技術で7.1ch・11.1ch化します。
更にこれを2chのヘッドホンで立体的に聞こえるように難しい理論で音場変換します。

 ・ドルビーヘッドホン
 5.1chや7.1chの立体音響を2chに変換する。ドルビー製。オーディオメーカのはほとんどコレ
 ・VPT(Virtual phones technology)
 5.1chや7.1chの立体音響を2chに変換する。ソニー製。こんなの
 ・CMSS-3Dheadphone
 5.1chや7.1chの立体音響を2chに変換する。クリエイティブ製。ドルビーヘッドホンより音場が広い
 Sound Blasterに付いている。今はTHX TruStudio Proがそれ相当?
 ・DTS Headphone:X
 11.1chの立体音響を2chに変換する。DTS製。まだ製品は見かけない。いいらしい。

他にもバーチャルサラウンド技術はありますが、有名なのは上記あたりかと思います。
なんだかんだ製品は結構ありますが、同一技術を使った物はほぼ同じ様な音です。
パナソニックのRP-WF7やオーディオテクニカのATH-DWL3300、パイオニアのSE-DRS3000Cなど。
上記は全てドルビーヘッドホン技術なので似たような音場です。

ソニーのVPTやCMSSは独自ですが評価見る限りではどちらもかなりイイ様子。
CMSS(THX TruStudio Pro)はSound Blasterに付いています。Sound Blasterといえばあまりアナログ的にいい評判ありませんが、最近のはDAコンバータ外付けなどで悪くないようです。
VPTの対応製品はソニーのMDR-DS7500あたりがよさげですが結構高い・・・何かいいものは無いかとみていると既に製造中止ですがDR-GA500というPCと親和性高そうなヘッドホンがあります。
アナログ7.1ch入力という珍しいものですがPCのサウンドカード出力に合います。
お値段もそれほど高くなく、製造中止だけどamazonでまだ購入出来そうです。
それになんとなくいじり回せそうな気がしますw

ちなみにドルビーヘッドホンを試したい場合は上記メーカのサラウンド製品を買うのもアリですが、ASUSのXonarシリーズにも付いてるのでPCのサウンドカードというのもアリです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

コメント頂けると嬉しいです~