2013年5月24日金曜日

LV-1.0 (3) 各基板紹介

各基板の紹介です。
基板は全て実装済みで、そのまま組み立てるだけなら手を入れる必要はありません。
ちなみにトラ技のHPにある各基板紹介はプロトタイプのようで実際に販売しているマルツ製品とは違います(いいのかトラ技)

システムマイコン基板 LV1-SMBM
OLED(有機ELディスプレイ)が付いています。マイコンはCortex-M3 ARMマイコン LPC1343
開発ツールが無償で公開されているので扱いやすいマイコンです。

DC/DC電源基板 LV1-DCDCM
DC/DCとありますが実際にはAC18V入力です。±12Vのレギュレータが2系統と5Vのスイッチングレギュレータ回路1系統を一つにしたものです。
高価な基板キットの割に電源はフツーです。

AC/DC電源基板 LV1-ACDCM
ブリッジダイオードと平滑コンデンサだけのシンプルな電源基板、パワーアンプ用です。
使われているコンデンサはフツーのコンデンサです。

USBインタフェース基板 LV1-USBIM
本機のキモ、というか一番面白い部分。USBインタフェース基板です。
USB制御はFX2マイコンで行い、FPGAで差動I2Sに変換しています。
デジタル入力もあってSPDIFのレシーバにAK4118Aが使われています。
ちなみにこの基板の設計はUSB AUDIO基板で有名なElectrArtさんです。

DAC基板 LV1-DACM
ある意味無難だけどあまり面白みの無い部分。DACです。
PCM1795をソフトウェアモードで使っています。
I/VとLPFはNJM2114が使われています。
赤いWIMAのフィルムコンデンサが目を引きますが、それ以外の電解コンデンサはフツーです。
ちなみにI/V手前とLPF出口に4pinのヘッダコネクタがあり、その気になればI/V部分を自分で設計して差し替え出来そうです。
あと別にいいんだけどオペアンプにパスコンがないよ…

ボリューム/メーターアンプ基板 LV1-VOLM
電子ボリューム基板。
電子VRにはシーラスロジックのCS3310が使われていて音質的に期待出来そうです。
あとマイコンでレベルメータ表示を実現するためにメータアンプが付いてます。
トラ技の基板紹介ではこの基板がかなり違います。

パワーアンプ基板 LV1-PWAM
定格出力4Ω負荷で100Wというパワフルなデジタルアンプです。
1枚で1chで本機にはこれが2枚使われています。
効率が95%にもなるため、発熱源であるMOS-FETの放熱は基板パターンのみとなってます。
(フルパワー100Wを連続運転すると5W発熱するので基板放熱だけでは持たないでしょうが、実際にフルパワー出力をずっと続けることはないので問題ありません)
コントローラはIRS2092、MOS-FETはとIRF6645です。Direct-FETとかいうパッケージのようで特殊なパッケージになっています。
基板は基本的に面実装部品ばかりですが、音質に影響の大きいフィードバック抵抗はラジアル抵抗になっていてコダワリで交換しやすいようになっています。

ヘッドホンアンプ基板 LV1-HPAM
オペアンプを使わずディスクリートで組んだヘッドホンアンプ基板です。
この基板だけ買って単独でヘッドホンアンプ作っても面白そうです。
音質に影響を与えやすい終段のトランジスタのエミッタ抵抗を無くすためにトランスリニア・バイアス型という回路構成を採用しています。
…基板パターンは左右でch毎に分かれて美しいのですが、空きスペースの割にGNDのパターンが少なすぎるように感じるのは自分だけでしょうか。
また出力のDC保護やポップノイズ対策は本基板にはありません。
トラ技の連載で紹介されていましたので、後で自分で付けないって事でしょうかね。

基板は以上ですが、こうしてみると赤い基板やら青い基板、黒い基板、白い基板とバラバラで統一性無いですね。せめて同一セットなんだからこの辺りは統一して欲しかったです。

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