2015年9月11日金曜日

イヤホン紹介(5) K3003 その2

K3003ですが使い込むとそれなりに不満(と期待)が出てきます。
ケーブルを交換出来ないのでリケーブルによるチューニングを楽しめないことや、音はいいけど音場の狭さや低音の豊かさなどが曲によって物足りなく感じる、などです。
残念ながらK3003はチューニングの余地がノズルフィルタの交換くらいしかありません。このフィルタの交換は効果が大きすぎて調整にはちょっとキビシイ。

EX1000の件もありケーブル交換はかなり効果を期待できます。
かなり悩みましたがK3003をMMCX化する改造を行う事にしました。
MMCXにすればケーブル変え放題ですので、気になっているK3003のケーブルチューニングもやり放題です。
どうにもこの細いケーブルが気になってシカタナイ!
(思えばこれが泥沼への第一歩でした・・・orz )

さて問題はK3003のMMCX化をどういった方針で改造するか?
shure掛け出来ないと使えないケーブルもあることから耳掛けがベストです。
ただK3003は根本がゴム形成で下に向かってケーブルが垂れています。
これを回して耳掛けはちょっと無理があります。あまりに大胆な改造で失敗すると目も当てられません。
それに耳掛けだとK3003の簡単装着が損なわれます
というわけで下出しの方向でMMCXでジョイントする改造にします。

改造をどうするか?自分でやっちゃう?サービスに頼む?
MMCXコネクタはかなり小さく細工には熟練した半田工作技術が必要です。
個人的に半田工作の技術は自信ありますが、MMCXコネクタの固定方法がいい方法が思いつきません。
ケーブル先端にぶら下げてジョイントは断線の危険性があるので駄目です。

いろいろ悩んだ結果、イヤホンのカスタマイズをeイヤホンで請け負って貰えるとのことだったので、思い切って頼んでみることにしました。
店頭で装着具合を相談しながら・・・出来た物がコレ


ジョイントプラグは長めで、内部に金属パイプが入っておりしっかりと固定されています。
元々付いていたケーブルもMMCXプラグを付けてジョイント出来るようにしてあります。

使った感じですが残念ながらあまりいいものではありませんでした。
まず長いプラグ部分が耳にあたり肝心のイヤホンそのものが耳奥まで挿しにくい。入らなくもないけど、その状態で外で歩き回ると振動でイヤホン自体が抜けやすくなってしまいます。
MMCXにすることでケーブルは変えられますが、イヤーハンガー付いてるものは使えません。これは元々分かっていた事ですが、いざ交換となるとかなり困りました。

オリジナルのケーブルを繋いで視聴したところ、妙に音が悪くなっています。(感じ、ではなくあきらかに音が悪くなった)イヤホン自身が耳奥まで入りにくいせいもあると思いますが、これでは改造したメリットがまったくありません。
またケーブルについても加工時に失敗があったようで、Y分岐が一部被覆が溶けて破損していました。装着問題もあることから、再度eイヤホンで調整改造を行って貰う事にしました。

・ ・ ・

eイヤホンにMMCXのジョイント角度の変更と改造部分が重いので軽量化、ケーブルの修理をお願いしました。出来た物がコレ



K3003改です(笑)
あんまり変わって無さそうで変わってます。肝心の角度は試してみたが固定が厳しくできないとの事でした。
ケーブルは修復されましたが少し短くなってしまい、結果的に使えなくなりました(泣)

ひとまず気を取り直してリケーブルです。


うーん・・・耳掛け出来なくもないんですが、かなり不格好です。
ちなみに写真のケーブルはkimber kableの改造品です。

音は最初に改造した物とくらべ問題なくなりました。前は何処か改造ミスがあったのかもしれません。

装着感はともかく、リケーブルの効果はありました。
標準ケーブルからいくつかリケーブルしてみました(プレイヤーはNW-ZX2です)

■Kimber Kabke
SonyがMDR-Z7用として販売しているKmber製のケーブルをMMCXに改造したものです。
オリジナルに比べあきらかに音場が広くなりました。低音も弾むような感じになります。
ただ上の写真みてのとおり、ケーブルが太く取り回しがよくありません。

■ALO Copper22
ALOの高級純銅ケーブルです。あまりレビューは見当たりませんが「凄い」ケーブルです。
元々K3003はバランス良い音が特徴ですが、Copper22に変えると全体的に音が明るくメリハリ強くなったように感じます。まるでイコライザーで高音低音補正したような感じを受けますが、ドンシャリではなく元気な音になるような感じです。
少し取り回しが良くないのが欠点です(ケーブルのソリが結構硬い)

■Whiplash Audio TWag V3 and TWcu V3
リケーブルの最高峰といえばWhiplashです。これは銀線と銅線のハイブリッドです。
Copper22と甲乙付けがたいのですが、Copper22ほど元気な感じはしませんが音場が広くなり低音も厚みが出ます。 音が濃くなる様な感じでK3003の上品さに深味が加わったような感じです。とてもいいです。

■AUDIOTRAK Re:Cable SR3
自作用にキットもでている銀線のケーブルです。
オリジナルと比べ明るくなった印象を受けます。本ケーブルはキンキンすると評価受けやすいですがK3003ではそんな事は無く銀線らしい高音の響きが魅力的なケーブルです。

■onso MMCXリケーブル 1.2m
この中では最も安価なケーブルです。ケーブル自体細くしなやかで取り回しは良好です。
音はニュートラル。オリジナルと比べてあまり違いは感じません。
ある意味K3003のケーブルはこれと同じくらい、ともいえるのでは無いでしょうか。

値段相応、といった所ですが一番いいのはwhiplashです。
時点でCopper22でしょうか。どちらも非常に高額なケーブルですが価値はあります。
改造自体は難アリですがリケーブルの効果は確実にあります。


その3に続きます。

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